茂原市内での商談が午前中で終ったので、予定通り「茂原シネマサンシャイン」に行き、チェ・ゲバラを描いた歴史ドラマ2部作の後編、『チェ 39歳 別れの手紙』を見ました。後編ではキューバでの革命を成功させたゲバラが、大臣としての地位や市民権を全て放棄し、再び革命の旅に乗り出すところから始まります。
1966年、軍事独裁政権下にあるボリビアに入国したゲバラは、ゲリラとして政府軍と戦うが、キューバでは成功したことが、ボリビアではことごとく失敗します。キューバの二の舞は踏むまいとするボリビア政府と、アメリカCIAの攻撃も激化するばかり。
「敵も現地の情勢も変わっているんだから、もっと調査してから戦わなきゃダメだよ」と思わず叫びたくなります。でもゲバラは信念を変えません。作戦変更も撤退もせず、少なくなったゲリラ兵とともに最後まで戦い抜こうとします。
しかし最後は政府軍の圧倒的な軍事力の前にゲリラ部隊は壊滅、チェ・ゲバラも捕らえられ処刑されます。当時世界で最貧国とも言われたボリビア国民の自由と平等のために闘う、ひたむきなチェ・ゲバラの姿に心が熱くなりました。涙ボロボロです。
ぬるま湯にどっぷり浸かり、日一日と迫り来る死を待つだけの生活では駄目だと改めて痛感します。
原題:Che: Part Two 主演:ベニチオ・デル・トロ 監督・スティーブン・ソダーバーグ
上映:2月16日(月)まで 上映時間:2時間13分