最近仕入れたネタの受売りですが、徳川家康が鷹狩りで東金を訪れたのは1614年1月8日。17日まで東金御殿に滞在して、鷹狩りを楽しんだとのこと。
1月14日は雨だったので、八鶴湖畔の最福寺住職・日善上人を東金御殿に呼んで懇談。二人は意気投合したとの幕府側の記録が残っています。
その後、家康は同年の9月20日に日善上人を駿府城(静岡)に招き、二人だけで密談したと「駿府記」や「台徳院日記」に記載されています。
この密談で、大阪城を攻め落とすのを躊躇する家康に対して、日善上人が「国の将来のためにも心を鬼にして決断すべき」と助言したと「駿府記」に記載。
10日後の10月1日に家康は豊臣征伐を決定、諸大名に出陣を命令。東金の最福寺住職・日善上人がこのような重要な役回りを演じたとは知らなかった。
暇なときにでも一度、日本の歴史の一角を動かした由緒ある最福寺を訪ねてみては。ついでに市内を見渡せる鐘つき堂で思い切り鐘をついて下さい。
徳川家康(左)と日善上人 最福寺にて
最福寺本堂