朝起きて、クロくんが寝ているコタツの中を覗くときはドキドキする。もしかしたら死んでいるのでは。頭に軽く手を添えると薄目をあけて、頭をほんの少し持ち上げた。今朝も生きてくれている!
全身を病魔に侵され、飲まず食わずで衰弱しきったクロくんは、懸命に小さな命をつないでいる。長男は今朝3時頃までクロくんに寄り添っていたらしい。
ボクは年度末でホームページ更新の注文が多く、ずっとパソコンに向かっている。ふと何気なく振り向くと、クロくんがボクの真後ろで黒い体を横たえていた。
クロくんはいつも午前中、ボクの仕事部屋で寝そべったり、外を眺めたり、スキャナーの上を歩いたりしていた。突然ボクの背中に飛び乗ることもしばしば。クロくんはそんなことを、夢うつつ思い出しているのか。
ボクの仕事部屋で寝るクロくん 2011年8月2日撮影